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社会人から自動車整備士を目指して(卒業生中村さんインタビュー)

中村 学さん (二級自動車工学科 平成26年度卒)

中村 学さん

33年間勤めた会社を早期退職し、昔からの夢だった「車の仕事」をするためKICに入学された中村さん。自動車整備士の資格取得を目指して、中村さんが過ごされた学生生活やこれから開業される事業について、お話をお聞きしました。

取得資格:二級自動車整備士国家資格

出身地:東京(KICに入学前は、兵庫県)

収入のほとんどを愛車に費やし、寝ても覚めても車の時間を過ごしていました。

収入のほとんどを愛車に費やし、寝ても覚めても車の時間を過ごしていました。


KICに入学されるまではお勤めされていらっしゃったのですね。

JRA(日本中央競馬会)という競馬の施行をしている特殊法人に33年間勤めていました。全国に施設があり、3~4年ごとに転勤があったので、北海道から関東~関西~九州まで各地を飛び回って様々な仕事を経験しました。出身は東京ですが、最後の勤務地が姫路市だったので、兵庫県に住んでいました。
小さな頃から車が好きで、「とにかく車が欲しい!」と思っていたので、車欲しさに就職したようなところもありますが(笑)、最初はお金がなかったので会社からお金を借りて頭金にして、ローンを組んで新車を購入したんです。

最初は、どのような車を買われたのですか?

三菱のギャランという車です。仕事では全国を回っていましたが、勤務時間が決まっていて休みがしっかり取れる職場でしたので、空いた時間は「寝ても覚めても車、車」という感じで、車を買った1年目には、その年だけで5万キロを走りました。そんな感じで、仕事をしながら趣味の車を楽しんでいましたね。
収入のほとんどが車代に消えていきましたけど(笑)

レンタルピットを開業するという夢ができて、一大決心!

レンタルピットを開業するという夢ができて、一大決心!


自動車整備の専門学校に入ろうと思われたきっかけは何だったのですか?

とにかく車が大好きで、会社で働いていても「もっと車のことが知りたい!」とずっと思っていました。
そのうちカーオーディオを自分で触り始めたり、他にも自分でいじれる部分に手を加えて楽しんでいたのですが、車を触っていると素人には手を出せない部分がどうしても出てくるんですよね。
例えばコンピュータの配線だったりブレーキだったり、外してしまうと元に戻せないようなパーツもたくさんありました(笑)周りに聞ける人もいなかったので、インターネットで調べて、見よう見まねでというのが精一杯でした。
その度に、車をいじれる場所がない、工具がない、教えてくれる人がいない、、、という壁に突き当たり、もっと車をいじりたくても「自分ではここまでしかできないのか・・・」というもどかしい気持ちが募っていきました。
それなら、自分でそういう場所を作ってしまおう!と思って。業界では、「レンタルピット」と言うのですが、全国的にもあまり多くないので、自分がしっかり勉強してからやるべきかなと思うようになりました。

それで思い切って会社を辞めて、一大決心をしようと・・・?

はい。そのような時に、ちょうど職場で早期退職の募集があり、退職金も上乗せしてもらえるという話があったので、ここは思い切って本当に自分がやりたい道に進もうと思い、やってみたいと思っていたレンタルピットの開業を考えました。
ただ、レンタルピットの経営はもちろん、今までに自分で商売をするという経験もなかったので、もしお客様が来てくださっても適切な対応や自信を持ってアドバイスができないかもしれないという迷いもありました。ですから、自分ももっと車のことを勉強したいという気持ちもありましたので、自動車整備士という免許(国家資格)を取ってから開業しようと決めて、それで自動車整備の学校に通うことに決めたのです。

全国の学校から選んだのは・・・KICでした!

レンタルピットを開業するという夢ができて、一大決心!


自動車整備の専門学校に入ろうと決めてから、どのように学校探しをされたのですか?

まずはインターネット上で全国の学校のホームページを探し、良さそうな学校を10校ほどリストアップしました。
その時私は51歳だったのですが、この年齢でも学生として受け入れていただけるか、ということを問い合わせました。
もともと出身は東京で関東育ちの人間なので関東で学校を探そうと思っていたのですが、お返事をいただいた中から学校を絞ったら、結果的に、関西を含めた西日本方面の学校5、6校が最終候補に残りまして、実際にそれらの学校に足を運んで見学してきました。

どのような基準で学校選びをしたのですか?

やっぱり、「設備」がどれだけ充実しているか、ということ、あとは、サラリーマン時代に通勤していた街中のビルのような学校ではなく、広いキャンパスがあって「学校らしい学校」に通いたいなと思っていました。
見学に行ったら、車を上げるためのリフトがない学校もありましたし、自動車整備の勉強がメインではないところもありました。せっかくなので、やはり今まで自分がやっていたこと以上のことが学べる学校を選びたかったですね。
それから、実際に学校に足を運んでみて、先生や事務の方々が歓迎してくれる雰囲気かどうか、というのも実は 見ていましたね(笑)

KICを選んだ決め手はどこでしたか?

通常より2年長い、一級課程まで進んだそうですね。とにかく設備が充実していましたし、キャンパスも広大で環境が良いと感じました。
そして、先生方がとてもフレンドリーで、すごく丁寧に学校の説明をしてくれたんですよね。何より大きなポイントだったのは、校内ですれ違う生徒さんが必ず挨拶をしてくれたことですね。とても印象が良かったです。

それから、学校によっては年齢差を気にされるところもあって、生徒の親御さんと同年代の社会人が同じ学校に通うということで、クラスの雰囲気がどうなるか不安だと言われる学校もありました。もちろんそれは当然の心配だと思いますが、それでもKICの先生は、年齢に対する不安は全くありませんと言葉をかけてくださった ので、ぜひここに通いたいと思って入学を決めました。

人生で最高に充実した2年間。楽しくて仕方がなかったです(笑)

人生で最高に充実した2年間。楽しくて仕方がなかったです(笑)


実際にKICに入学してみて、いかがでしたか?

本当に楽しかったです。人生の中で、最高の2年間でした!(笑)
自分の好きなことだけに集中できるという環境が幸せでしたし、自分の息子よりも年下の子たちと一緒に勉強できて、とても刺激になった部分もあります。一緒に色々な話をしたり、ご飯を食べに行ったり、学校生活以外にもプライベートで楽しくお付き合いさせていただきました。

こんなに歳の離れた生徒が同じ教室に座っているので、最初は戸惑いを見せる子もいましたが、私も学校に通うようになってからスマホを買ってLINEをしたりして(笑)、少し距離のあった子たちとも打ち解けていくことができました。

一緒にテスト勉強をしたり、自分が知らなかったことや勘違いしていたことについてもズバズバと意見してくれて、敬語を使いながらも1対1で向き合ってくれたことがうれしかったですね。彼らからすれば、私とは違う印象や感想があるのかもしれませんが、こちらとしては、「本当にありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。
夏休みも半分でいいと思ったほど、本当に学校生活が楽しく、人生の中で最高に充実した2年間でした。時間とお金に余裕があるなら、1級自動車整備士のコースへ、もう2年間通いたいぐらいです(笑)

授業や実習、国家試験の勉強などは大変でしたか?

授業や実習、国家試験の勉強などは大変でしたか?社会人になってから、机に向かって勉強する時間もなくなっていたので大変な部分もありました。でも、大好きな分野(車)の勉強ですし、明確な目標もあったので、社会人時代、9時から17時まで仕事をしていた頃のことを思えば、苦しいという思いは全くありませんでしたね。この2年間はアルバイトもせず、その代わり、自分への投資期間だと思って一生懸命勉強しましたし、学ぶことが楽しかったので苦にはならなかったですね。

KICは、本当に恵まれた環境だったと改めて実感しました。

KICは、本当に恵まれた環境だったと改めて実感しました。


卒業してみて、改めてKICに入って良かったと感じた点はありましたか?

やはり、「先生」たちと、その先生方の「教える姿勢」じゃないでしょうか。

KICの先生も半分以上の方が1級自動車整備士の資格を持っていらっしゃるので、知識量というのは本当にすごいのですが、それぞれの先生が教えることに対してとても熱心なところが素晴らしいと思いました。

それぞれ先生によって教え方は違うのですが、教えてあげたいという熱意が伝わってきますし、分からない子がいれば、どこがわからないのかということを一生懸命引き出して、分かるまで教えてくれるんですよね。普通の学校だったらそこまでやらないだろう、というような部分まで踏み込んできてくれるというか。

それぞれの先生がアプローチ方法を変えて、「これはこう考えればいいんだよ」とか、学生に合わせて色々な角度から解き方を教えてくれるので、自分に合った考え方、解き方を教えてくれる先生に出会えるんですね。

おかけで、今まで自分がなんとなく知っていただけのようなことも、きちんと根拠と合わせて理解できるようになりましたし、教わったことを実習で繰り返すことで、適切な部品の選び方や正しい工具のつけ方、使い方がわかるようになりました。以前はそういった知識なく車をいじっていたので、学校に通って、きちんと学ぶことができて良かったです。

実習は、とにかく楽しくて仕方がなかったのですが(笑)、先生方の「知識量」と「熱心さ」があって、教えてもらったことを実習でやれる環境があるというのは、恵まれていたのだと思います。

あとは、久留米という場所が本当に住みやすくて、すっかり気に入ってしまいました(笑)

資格を取得してみて、自動車整備士のイメージは何か変わりましたか?

資格を取得してみて、自動車整備士のイメージは何か変わりましたか?お客様の車に何か問題があるときに、自分の知識と経験で故障の原因を発見できたり、修理してあげられるというのは、とてもすごいことだと思いますし、それを自分で直せる達成感も大きく、お客様にも喜んでもらってお金をいただけるわけですから、自動車整備士というのはとてもやりがいのある仕事だと思います。

車は「ただ走ればいい」と考える人もいると思いますが、ブレーキの整備をはじめ、車のメンテナンスは、命に関わる部分の仕事だと思うのです。ですから、当然責任感も必要ですし、そういった意味では、まだまだ現状の自動車整備士に対する評価や「車の安全のための自動車整備」という考え方は十分ではないとも思っています。優秀な自動車整備士はもっと評価されるべきだと思いますし、これからもっと認められる仕事になって欲しいですね。

「車好きが集まる場所」を作り、車の魅力を発信していきたい。

「車好きが集まる場所」を作り、車の魅力を発信していきたい。


これからの目標や夢を聞かせてください。

自分のように車が好きな人、車を自分でいじりたい人が思う存分楽しめるように、「レンタルピット」を開業したいと思っています。「場所がない」「道具がない」「教えてくれる人がいない」といった悩みを解決できるような場ですね。

実は、ディーラーに勤務している自動車整備士の方が自分の車を自分で整備したいと思っても、自分の車がほかのメーカーの車だと、自社の整備工場で整備できなかったりするそうなんです。そういったニーズも見えてきているので、そのような自動車整備士の方が自分の車を自分で整備できる場として、レンタルピットという場所と設備を提供できればと考えています。レンタルピットだけでは成り立つか分かりませんので、中古車の販売も合わせて行っていきたいと思っています。

車好きが集まりそうなレンタルピットになりそうですね!

車好きが集まりそうなレンタルピットになりそうですね!車は本当に奥の深い精密機械です。レンタルピットでお客様にいろいろなアドバイスをすることで、少しでも車の魅力を伝えたいと思っていますし、今、車好きが減っている中で、自分で自分の車を整備することで、車に興味を持ってくれる人をもっと増やしていきたいです。

先ほど言ったような整備士の方にもお店に来ていただければ、ディーラーの窓口だけでは聞けないような楽しい話が聞けるかもしれませんし、まだ知識が浅い方はアドバイスを受けることもできるかもしれません。そんな車好き同士の交流ができればいいなと思っています。

とにかく、車好きが集まって、教え合ったり好きな話をして楽しめるような、そんなレンタルピットを作りたいですね!

KICで学んだことも生かしていけそうですね?

KICで学んだことは、すべて生かしていきたいです。ここで2,000時間という時間をかけて勉強し、2級自動車整備士の資格が取れたことで、車についての基本的な知識は飛躍的に増えたと思います。あとはそれを実践で生かしていくのみだと思っています。レンタルピットでお客様の質問を受けながら、経験を積んでいきたいですね。

実は、私の息子も自動車整備士の仕事をしているんです。持っている資格は3級ですが、整備工場で働いているので、実践面では息子のほうがレベルが上です(笑)。ですから、実際の仕事での経験は息子にも聞きながら、現場での知識を身につけていきたいですね。

私がKICに通っている間に、その息子が関西からこちら(九州)に引っ越してきてくれて、今、久留米で自動車整備士として働いています。将来は息子と、レンタルピットで一緒に仕事ができたら最高ですね。

KICには自動車整備士としての勉強はもちろん、社会に出るにあたり、多くのことを 学べる環境があります。

KICには自動車整備士としての勉強はもちろん、社会に出るにあたり、多くのことを
学べる環境があります。


これから自動車専門学校選びをされる方に向けてメッセージをお願いします。

とにかくオープンキャンパスに足を運んでみてください。自分の目で見ることで、学校の雰囲気もつかめると思いますし、こういう学校が良いなという点を確認できると思います。

KICの先生方は、個性的で熱意のある先生ばかりです。1人でも多くの自動車整備士を育てたいと一生懸命になってくれますし、目指すレベルもとても高いです。この学校に入って実際の授業を受ければ、必ずそれが実感できると思います。

これは入学を考えておられる保護者のみなさんにも伝えたいことですが、KICは、専門学校としては生活態度にも厳しく、社会人としての礼節についても力を入れて指導してくれる学校です。車通学が許されていますが、改造車での通学は認められていませんし、レポートをきちんと提出しなければテストも受けさせてもらえません。

きちんと勉強する癖をつけさせてもらえますので、そういった意味では、社会人になった時にとても役に立つと思います。例えば自動車整備士としてディーラーに勤めると、その会社の独自の資格を取るために、社会人になった後も勉強を続ける必要がありますので。車は日進月歩で技術が進んでいますので、勉強する癖が身についていれば、将来につながっていくと思います。

これから自動車専門学校選びをされる方に向けてメッセージをお願いします。世界的に見ても車の生産台数と保有台数はまだまだ増えていますので、これからも自動車整備士の活躍の場はたくさんあると思います。実際に今、自動車整備士の求人率も非常に高いですし、ほとんどの学生が、1年生が終わった頃には就職先が決まっている状態です。KICの先生方は、もちろん進路に関しても丁寧にサポートしてくださいますので、自動車整備士を目指して、ぜひここで勉強に励んでほしいと思います。

先生からのメッセージ

先生からのメッセージ


入学された時の印象

もちろん、当時の最年長であり、年齢も50歳を超えられておられたので、当然と言えば当然なのですが、周囲の生徒よりも落ち着いている印象でした。面倒見の良さもすぐに感じ取れたので、他の入学者との関係もすぐに築けるのではないか と感じました。

学生時代の印象

クラスの中では、他の生徒達の父親相当の年齢であったのですが、「父的」ではなく、「兄的」な位置でクラスをまとめてもらい、勉強面や私生活の面でも色々と相談を受けては、適切なアドバイスをされていたのが印象的でした。社会人の感覚から物事を話すのではなく、学生の立場や感覚を忘れずにアドバイスされていて、クラスの輪が自然とまとまっていったように感じました。

勤務されていた会社を辞してまで「自動車整備の資格を取得し、自分の夢を叶える」という強い目標を持って入学されていたので、1年次も2年次も本当に積極的に勉学に励んでおられました。毎回、提出されるレポートも分かりやすく、丁寧にまとめられたものでした。
実習を受講しての感想や自分なりの思考も記入されていて、今後の実習にどう活かしていくのかなど、詳細な内容となっており、毎回レポートを見るのが楽しみでした。
陰ながら惜しみない努力をされていたようで、常に各教科トップクラスの点数で、優秀な成績を修められました。
 また、勉強が分からないクラスメイトがいると、積極的に教えてくれました。
特に国家試験対策期間には、放課後もクラスメイト数人と遅くまで勉強されていて、妥協することなく「クラスみんな国家試験合格」を目標に精進されて、見事に二級自動車整備士国家試験「ガソリン・ジーゼル」ともに取得されました。

夢の実現に向けてのメッセージ

卒業後は、自分のお店を開業されるということで、今はその開業のための準備をされているとお聞きしました。
毎日大変だと思いますが、中村さんの表情はうれしくてたまらない、という感じに見えました。まずは、お客様の気持ちを考えて、求められていることに対してしっかりと対応できるお店を目指してもらいたいと思います。
人生の中で「最も楽しい時間を過ごした」と言われていた、この地、久留米で、自分の夢に向かって整備士という仕事で輝いてもらいたいと切に願っています。

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